長崎県島原市の本田みえ 最後の議会質問(令和5年3月8日)
女性デーとなる3月8日、バラの会本田みえの最後の一般質問がありました。
http://gikai.shimabara.tv/2023/0308.html
本日はその内容について紹介させて頂きます。
行政改革は誰のためにするのか
本田 審議会で第5次計画で保育園の廃止が決められている。
地域の大事な拠点が減らされる。果たして行財政は改善されたのか。三会保育園の状況は。
市長 計4名。5歳児は本園卒業。乳幼児は増加の傾向にあるが、サービスの拡充により選択肢が増え、在籍児童数が減る見込みだった。
保護者と職員で話し合い、懇談会ではR4には三会保育園に通わせたい、との声があった。他の園とも2園と交流をした。
子供の発達に良くない事から、存続が難しいとの結論となり、保育を休止して学童を継続する見込み。
本田 三会保育園は3月で休止となってしまった。子供の数は10分の1くらいが三会地区の子供。農業後継者が多く、2ケタ台の分校は少ない。
全国のモデル地区となり農福連携の保育園が休止となるのは残念。中々納得がいかない説明だった。行革当時は子供が多く保育の改善がされていなかった。
要望を改善されなかった現状を考えると、遅くまで農作業をされる親は預けずらい状況だった。コミュニティの拠点としても大きな役割を果たしていた。
S30年に合併した際は託児所を拡充・強化するとあり、行革以降は改善がされていなかった。地域に子供がいながら対応できないのは残念。
38年前に出先機関が民間委託となり別の施設として使われている。福祉の出先機関がなくなり、住民との接点が民間委託・休止になってしまい残念。
今後はどのような計画・予定か。
市長 行革で休止する訳ではない。へき地の指定で保育園があり、安い保育料で運営されてきた。三会地区は車社会で便利になり、近隣へのアクセスが良くなり無料にもなった。
行革とは違うと思っている。良い施設であるので、民間保育所の野外活動等に使われると思う。地域の活性化のために使いたい。
本田 直接ではないと思うし、無料化の要因もあると思う。一番は時間帯の問題だと思う。特に農家は畑が近くて便利だと思い、改善できなかった事が要因と思う。
コロナで出生率が下がったが、三会の出生率が下がった要因は。
市長 コロナの全般的な傾向として下がっている。
本田 市営住宅廃止の計画は。
建設部長 資料がなく回答できない。
市長 市営住宅は手元にない。
本田 今後、三会の市営住宅が老朽化してくる。廃止や移転の計画もあると思い伺った。
建設部長 公営住宅は計画に基づき解体を順次進める。
本田 三会地区では団地の確保が必要と思う。減らさないでほしい。農村地・中山間地は住民がいないと荒れるので環境整備をしてほしい。
「三回会える街」という素晴らしい歌がある。こうした街を大事にしてほしい。統廃合もあると思うが小中一貫が理想と思う。教育はコストではなく投資。
三会出張所の状況は。
市民部長 廃止理由はS30と比較して人口減少。車社会への変化で移動しやすくなり、有明庁舎での利用が可能になった事。土日休日の窓口を設置している事も要因。
窓口業務は行革大綱で議論して昨年12月に報告した。その後、三会の住民会で相談して住民説明会を実施。合併同時の質問があり、新市計画の中で統合・廃止を考慮するものとすると書かれていた。
本田 急な事であり、場所は書いてなかった。12月時点でもなく納得がいかない。住民説明会でも決まった事はどうしようもないとの声だった。参加されたのは8名のみ。交通の便が良くなったら考えるとあったが、とうの昔に良くなっている。2月は(案)と書いてあったが決まったかのように書いてあり説明が不十分ではなかったか。
市民部長 周知不足の話も頂いたが、市は段階を踏んで呼びかけ、メールでも周知をした。今後は皆さんに周知をするため、7月8月で考えている。全体的な事を考えると利用者減もあるのでご理解いただきたい。
本田 3860名というデータもあり特に減っていない。市長が廃止の説明をすべきではなかったか。
市長 S30の方は立派だったなと思う。もし文書をもっと早く知っていれば協議が出来たと思う。インターを開始して有明も近くなった。今日は車社会となり、市の発展・バランスを考えているので、色々な情報発信・顔の見える関係を作っていきたいのでご理解いただきたい。
本田 なぜ急にR5年になったのか。交通の便は昔から改善されている。住民への説明がない事が納得できない。住民に対する敬意がない。案を見て反対と言う声もあった。行革の一環として、正規の職員を段階的に会計年度に帰る事も考えなかったのか。
市民部長 内部で検討・議論をした結果、利用者が減っている事も分かっていた。早まった理由は2月にとるっとを開設し、生活様式に合わせて利用者が増えた事。1年間の状況を鑑みてR7からR5年度に検討して報告した。6月末までに努力して周知したい。
本田 とるっとが要因であるならば、犠牲になったと考えられる。とるっとは遠くて行かないという声がある。人件費削減という考え方になると思う。コミュニケーションの取り方がよくなかったと。
市長 犠牲になったと言ったがそうは考えていない。交通も改善するなどの様々な要因としている。
市民部長 コンビニはまだ導入には至っていない。
本田 スマホの中で発行が出てくるのであれば、支所に機械を置く事は出来ないのか。交通網が発達しても高齢者は交通難民。一定のサービスは残すべきと思うがどうか。
市長 三会地区だけでなく、全て交通難の場所もあり公民館が活用できる。DX活用すれば公民館でも受け取れる可能性がある。全ての地区には中々困難と思う。
本田 人を減らしてもサービスの低下に繋がらないようにしてほしい。
公共施設等総合管理計画で得るものは
教育次長 基本的には維持していきたい。
本田 農村改善センターも同じ考えか。
教育次長 生涯学習・地域コミュニティーとして今後も維持したい。
本田 目的外使用とは
総務部長 40年間で40%削減を目指す目標となっている。市庁舎などは目的に沿って使用するが、特別に他の用途に使用させる事が出来る。
本田 自販機を置かせてもらっているが、1台の使用料は。
総務部長 自販機は目的外使用で許可する。評価に基づき建物は100分の6、土地は100分の4に合わせて変わる。
本田 大体2万円と聴いたが、支援をすべきところにも払う義務はあるのか。
総務部長 減免規定も設けている。
本田 最初の段階で書類を書くのか。
契約管財班 事前に申請が必要
本田 市役所の駐車場の有料化は考えていないのか。
総務部長 初期投資に多額の経費が掛かり、他にも有料があるので、しなかった。今後は状況を見ながら研究。
本田 前向きに検討してほしい。